鞍馬から大原へ



いきなりの天狗の出現、前にもありましたね(こちら)。
鞍馬へ行くと、先ずはこの天狗さまが歓迎してくれると書きました。


鞍馬寺の山門への入り口の写真、これも前に入れました。
前は新緑の頃で、今回は紅葉が色づき始めた頃で見比べて下さい。

でも、今日は違います。鞍馬寺へは上がらずここから右に曲がって、
府道38号線を少し歩いて右へ曲がる狭い道から山の中へ入り、
薬王坂を越えて静原を抜け、江文峠を越えて大原まで歩きます。


登りはきつくてすぐに遅れ、連れの背中を恨めしげに見ながら歩く。


平地になると、ホッとしてサッと瞬く間に追いつく。


下りになると、後ろの連れのことは気にせずにどんどん先を行く。


赤松の大木の根に巻かれて立っている花崗岩の板碑は、
「薬王坂阿弥陀二尊板碑」と名前が付いているようだ。
彫り込まれた石仏は貞治3年(1364年)から風雪に耐えている。


紅葉の季節には京都はどこも観光客で一杯になるが、
紅葉には早かったこの日に紅く染まって見せてくれた紅葉。


薬王坂(峠)を越えて静原地区へ下りて、これは静原神社。
案内板によると、天武天皇が逆徒に襲われ、ここに臨幸され、
心安らかに静かに過ごされた、ということで静原と称したとか。


静原神社で見かけたイチョウの大木に見つけたイチョウの気根。
気根は、熱帯のマングローブやタコノキなどにあるものと思っていたが、
イチョウの気根を見たことはなかったような気がして、
検索してみると、別名「乳状下垂」とも言われるとか。
最初に見た時に「オッパイ!(垂れ下がったオッパイ)」
と思わず叫んでいたのが正解だったのだ。


静原は「ほっとする里」だそうで、ホッとする静かな里だ。
我々が住んでいる京都盆地から北に一山越えて到達した訳だ。


真っ直ぐに立っている杉林を歩く時には気分も良いが、
府道の下のトンネルの両端には「熊出没注意」の看板が。
この日、山の中のあちこちでこの注意書きを見た。
が、こんなトンネルの中で襲われたらどうしたら良いやら?


山道から府道に出た所が江文峠で、
写真の右側から府道を横切って、
府道の左側の山道へ入って行く。


山の中でキノコを見つけると松茸でなくても楽しくなるが、
まるで小川に架かったように倒れている木の枝のキノコも、
倒木にびっしりと生えているキノコも食べられそうにはない。


「熊出没注意」も怖いが、この「害獣侵入防止柵」を通過するのも怖い。
注意書きに従い、扉の掛金を外し通り抜けた後は上下の掛金を掛けておいた。


大原の里へ下る途中にある江文神社へ寄る。
拝殿、神殿、神庫、本社の四社構成だとか。


大原の里。
この写真は「大原の里展望特別招待席」から撮ったもの。


この辺りが写真を撮るのに良い場所だなぁと思いながら歩いていて、
このユーモアある看板を見つけた時には笑いながら思わず納得し、
数段の階段を上がって撮ったのが上の「大原の里」の写真だ。

次回「寂光院と三千院」のページはMizuの部屋の特別招待席でご覧下さい。
でも、「寂光院と三千院」が書き上がるまでは特別休憩室でお休み下さい。


寂光院と三千院へ続く



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