インターネット時代 その2



コース料理のデザートは、招かれた1人ずつ各人のお皿に
Happy Wedding、2人の名前、日付がチョコレートで書かれていた


息子が結婚した。
この息子が彼女を私に紹介した過程がまさにインターネット時代なのだ。

彼女の影が垣間見えた最初は、息子のHPで彼女のことを読んだ時。
「風邪でダウンした時に彼女に看病してもらった」と書いていた。
次に、珍しいことに母の日にカーネーションを贈ってきた。
東京へ出てからこんなことをしてもらったのは初めてだった。
彼女に贈るように言われたのだなと思った。
3番目は、やはり息子のHPで「彼女がポトスを窓辺に飾ってくれた」と読んだ。
その次は、息子が彼女のために描いた数枚のウサギの絵が載った。
そして、極めつけがジャムを作ったのでおすそ分けだと送ってきた。
それも、毛糸で編んだお手製の可愛いマスコット付だった。

息子のHPで彼女が居るらしいことを感じてはいても、それまでは、
余計な雑音を入れたらいけないからと考えて、特別には何も尋ねなかった。
が、しかし、ここまできたら、これは尋ねてほしいんだなと悟った。
「お前が作ったとは到底思えないから、こういう時は普通“陰に女あり”です」
とメールに書いて送った。

彼女のことを了解後、私のHPの掲示板に彼女を連れてやってきた。
というより、それまでは息子が来てくれることはなかったので、
彼女が息子を連れて、書き込みを喜ぶ私の点数稼ぎにやってきた。
そして点数が稼げた頃を見計らって、次のように書き込んできた。
「ところで春過ぎ辺りにでも一度彼女連れて帰省しようかとか
考えてますのでその時はよろしく」と。
「際どい私信をこんなところでさりげなく書くところなんざあ、
こりゃぁ“インターネット時代”のネタにさせてもらえそうですねぇ。」
と、こちらもレスを入れてやった。

ということで、インターネットのこんな利用方法を今書いている訳で…。
掲示板なんぞで世界に向けて書かれた日にゃ、反対もできやしない。
ウムを言わさないように、敵さんもなかなかやるわいのぉ、と感心した。
彼女とは会う前から意気投合してしまって、会った時は初対面の気がしなかった。
ま、息子たちの作戦勝ちというところだろうか…。




ついでに、「インターネット時代」に続いて、知らない人からの
これまでのその後の反応を思い出してみよう。

(6) 『徒然記』の「葉から芽が出る葉」を見た人からメールが。
  「僕も育ててみたいのでどこで購入できるのか?」と聞かれた。
  あれはページで書いているように友人から送られた写真だということと、
  インターネットで調べて、購入方法を書いて返信した。
  その後別の友人から葉をもらって自分でも育てた。
  2003.2.14現在高さ53cmにまで育っている。

(7) 『コレクション』の「象牙細工」を見た人からメールが。
  あの象牙細工の気の遠くなるような作業の大変さをご存知のようで、
  あれを見たら何かメールをしたい気分になってしまった…と。
  それと、中国へ行ったら探して買いたいと値段も聞かれた。
  決して安くはなかったが、小さいものなので買える値段だと返信した。

(8) 『徒然記』の「招かれざる客」を見た人からメールが。
  テレビ朝日系で毎週放送している「せきらら白書」という番組を担当している
  人からだったので、驚いたりその反響ぶりに興奮したり。
  「セキュリティ」と題し、防犯に関心のある家庭の防犯対策を検証するという
  企画に協力してもらえないかという依頼のメールだった。
  協力するならロケに来るということだった。
  我が家をテレビで全国にさらすことには躊躇があって結局は断った。

こういう反応が次々にあるので、おもしろくて今後も止められないだろう。
相変わらず自己満足のみの遊び100%のページだが、愉快なことも起こるから
インターネット時代はおもしろい。


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