フィヨルドの国 ノルウェー

先ずは、ノルウェーの豊かな自然風景から。
4枚のパノラマ写真(こちら)もどうぞ。




本当は、リーセフィヨルドのプレーケストーレンの上に立ちたかった。
ガイドブックで見た下の写真に圧倒されたからである。
が、単なる観光旅行ではないので時間がなくて行けなかった。残念。

(これは絵葉書の写真)

水面から600mの高さから真っ直ぐに落ち込む断崖で、
柵も何もないその断崖の上に立つにはさすがに勇気がいるが、
ぜひやってみたかったのに…。

     

オスロから列車でミュルダールへ。
ミュルダールから登山列車フロム鉄道に乗り換えてフロムへ。
全長約20kmの急勾配を50分かけて下っていく登山列車は、
落差93mのヒュース滝では写真撮影のために停車するサービス付き。
さらに、音楽が聞こえて岩の間から赤いドレスの女性が現れる。
左の写真で、滝の中腹右からせり出している岩のくぼみの辺りで踊る。
この滝に伝わるセイレーン伝説にちなんだものだそうだ。

     

フロムからはフィヨルドクルーズでグドヴァンゲンへ。
フイヨルドを行く船の甲板は風が強く真夏でも寒い。
さらに、雨が降っていては、デジカメも濡れて写真が撮れない。
グドヴァンゲンからバスでヴォスへ。
バスは急な山道を登り、頂上のホテル奥のテラスから渓谷を眺める。
が、やはり、雨にけむる渓谷と雨に濡れるデジカメではこの程度。
フィヨルドの美しさと息をのむ渓谷美を想像してご覧下さい。(^^;)
ヴォスからベルゲンへは再び列車で移動。

ここから雰囲気を変えて、いろいろな話題を。
  

オスロでは、国立美術館や民族博物館などの他に勿論ムンク美術館へ。
壁にムンクの「叫び」の絵のモチーフが描かれた家を見つけた。
ムンクの絵が描かれているといっても、これはムンク美術館ではない。
聞けば、若い絵描きの人達が集まって住んでいる家だとか。
ムンクを目指して頑張っている心意気が感じられる。
右の写真は、ノルウェー独特の建築。
1,200年当時の珍しい木造教会で、北の村からオスロへ移転された。
屋根にはヴァイキング時代の名残の魔よけの竜頭が空に向って伸びている。


ノルウェーの家といえば、珍しい家を見つけた。
これは、モルデという小さい町の展示場にあった実際の家だが、
現在でもこのような家があるようで、船からいくつか見た。
昔懐かしい感じのする、屋根から草の生えている家で、
夏涼しく冬は暖かいようにというノルウェーに伝わる昔ながらの知恵。
土が断熱材の役割を果たしていて、断熱性と耐久性が良いようだ。
白樺などの樹皮の上に土をのせて芝を植えているとか。
近年日本でも都会のビルの屋上に緑を植える試みがなされているが、
ノルウェーではとっくにやっていた試み。


世界文化遺産に指定されているベルゲンの街並み。
港に面してまるで壁のように色とりどりの三角屋根の木造の建物が並ぶ。
表からはこういう雰囲気だが奥行きがあり、家と家の隙間を入っていくと、
まるで迷路のように古い建物が奥へ奥へと広がっている。

     

世界遺産になっている建物のほとんどは今では土産物屋になっていて、
その中でユニークな人形が迎えてくれるこの店は目立っていた。
ノルウェーの民話に出てくる魔物や妖精のトロール人形。
多種多様なおもしろい人形があり、私はヴォスで右の人形を買った。


港のすぐ側に広い魚市場があって、新鮮な食材がいっぱいある。
その場で食べられるサーモンやエビ類をサンドイッチにして売っている。
ここでサンドイッチを買って船を見ながら食べたが新鮮でおいしかった!
写真は提灯アンコウ。口の上から右下へ提灯が伸びているのが分かりますか?
こんな風に全身状態で売っているのを見たのは初めて。

     

1週間を過ごしたモルデの町から船でしか行けないレストランへ行った。
この島は漁師の島で、40人が住んでいるだけ。
まるでおもちゃのような色とりどりの可愛い家々が並んでいる。
が、しかし、レストランは丸太作りの風情のある佇まいで、
生演奏付きで、なかなか雰囲気が良かった。
この時の料理は、出てくる料理出てくる料理が魚料理ばかりで、
冗談好きの人が「デザートも魚かい?」と言ったら、
ウェートレスの人が持ってきたデザートは本当に魚だった。
特別に魚をデザート風に盛り付けて持ってきたユーモアはたいしたものだ。
ご安心下さい、本物のデザートは魚ではありませんでした。

それから、「お騒がせ荷物」の話(こちら)も、どうぞ。



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