男鹿半島から津軽半島へ


「仏ヶ浦」の写真を見て、この目で見に行きたいと思った。
遠いので青森まで飛行機で行くコースを希望したが、
ツアーに入って行こうとしたので、こちらが行ける希望の日は、
参加者が集まらなかったようで中止の連絡が来た。
仕方なく、別の旅行社のツアーに入って行ってきた。
「みちのく三大半島 秘境大周遊 夫婦ふたり旅 5日間」という。
飛行機ではなく新幹線のグリーン車で行くというツアーだった。

最近、歳をとってからはツアーに入っていくことが多くなったが、
といっても、2年前からでまだ数回参加しただけの感想だが、
ツアーというのは、女性の参加者が断然多く、女性のグループは賑やかだ。
今回の旅行の際立った特徴は、参加者の半数が男性だったことだ。
「夫婦二人旅」なので当然といえば当然だが、男性が多いのは珍しい?
女性のグループは賑やかだが、夫婦は静かだというのもおもしろい発見だった。
夫婦は、夫婦でしゃべっていても小声でぼそぼそとしゃべっている。
バスの席や食事の席で隣り合わせて知り合いになった夫婦とは、
これまた不思議な現象だが元気な声で話しておしゃべりが活発になる。

なお、5日間ずっとお天気が良くて、又も晴れ男晴れ女の面目躍如だ。

京都から東海道新幹線で東京へ。東京から東北新幹線で盛岡へ。
盛岡から秋田新幹線で秋田へ。その後はずっとバスで周った。
ツアーなので、あちこち何とも盛りだくさんの行程だった。


1日目は、秋田駅からバス走行距離約60km。
男鹿温泉で泊まったが、男鹿といえば奇習「ナマハゲ」。
太鼓を打ち鳴らしながら乱舞する迫力あるナマハゲを見物した。

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2日目は、白神山地の十二湖の一番奥にある「青池」までを歩いた。
点在する大小33の湖沼が崩山から12個見えることから十二湖と言われる。

中国・九寨溝(こちら)で見たあの澄んだ不思議な青色を期待していたのに、
お天気が良くて絶好の日和であったのに、水面には落ち葉が一杯だった。
落ち葉は落ち葉で風情があるが、神秘的な青い色を覆い隠していた。


青池へ歩いて行く途中にある「鶏頭場の池」。
鶏の頭のような形をしているために名付けられたとか。


白神山地は来月10月に友人夫妻と4人で訪ねる予定なので、
ブナ林はその時に堪能することにして、この日はちょっとした散策。


ブナ林の中では、森林浴という言葉の通り、
こんな風に書かれていなくても思いっきり深呼吸をしたが、
この場所では改めて深呼吸してきれいな森の空気を吸った。


JR十二湖駅からJRウェスパ椿山駅までローカル列車の「JR五能線」に乗った。
「地域資源活用総合交流促進施設 十二湖駅」という何とも風情のある看板。
3週間前8月6日の台風11号による土砂災害で運転見合わせとなっていたのが、
何と!我々が乗るこの日8月30日から運転再開されて、乗ることができたのだ!


駅舎内では、日本海に夕陽が沈む時刻まで知らせてくれていた。
「今日の夕陽の沈む時間は6時25分頃よ」と何とも優しいのが良い。


さぁ、海岸に沿って走るローカル列車がやってきました。


奇岩に打ち寄せる波や沿線の背後にある白神の山々など、
美しい風景を満喫しながらの約15分間の体験乗車だ。


絶景の秘湯と言われる黄金崎・不老不死温泉。
浴槽での写真撮影は禁止で、左下辺りにひょうたん型の一部が見えている。

海辺の岩場にあるあの有名なひょうたん型の露天風呂は混浴で、
隣の女性専用浴槽は普通の形で、ひょうたん型の方に入りたかった。
みんなで入れば怖くないからと知り合った女性と一緒に入ろうとした。
我が夫とその女性のご主人の他にも男性が数人入っていたようだ。

女性は、「やっぱり止めるわ。だって、見えてしまったんですもの!」と。
バスタオルで隠して入れば良いからとこちらの隠すことばかり考えていて、
男性のモノが見えることには考えが及ばなかった。汗。汗。
それにそれに、私は目がよく見えないので全く見ていなかったのだ。
女性は見てしまったショックが大きく、もう入らないと言われるので、
私1人ではさすがに勇気がなくて、女性専用浴槽の方に入った。
男性陣の方からはしきりにお誘いの声がかかっていたが、
岩を挟んで両方からおしゃべりするだけにとどめた。


津軽半島龍飛崎。
津軽半島の最北端で、津軽海峡に突き出た岬である。


龍飛崎灯台。
龍飛崎の突端に立っている。


海から吹き付ける強い風を利用して風力発電が行われているようだ。


2日目は大鰐温泉で泊まった。
この日のバス走行距離約350km。


津軽半島から下北半島へへ続く



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