竹富島・由布島・西表島


石垣島へは、関空から石垣島直行便で2時間50分で着いた。
石垣島鍾乳洞の観光、石垣焼窯元の見学、海鮮丼の昼食後、
石垣港から船に乗り、10分から15分位で竹富港へ着いた。


青い空に白砂の道、赤いブーゲンビリアの花が咲き乱れ、
竹富島の集落を行くと、色彩的にも美しくて絵になる。


竹富島では水牛車に乗って、沖縄情緒漂う島を見て回った。


集落の家並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、
新しく建てる家は木造の平屋で赤瓦屋根の家でなければならない、
等の厳しい取り決めがあり、今ではこのような二階建ての家は珍しい。


ガイドさんは三線(さんしん 蛇味線)を弾き、島唄などを唄って下さった。
水牛は、1時間以上かけて歩いてくれた中で、実に手がかかる水牛で、
小便や大便を何度もした。その度にガイドさんはサッとバケツを差し出し、
道路に落さないように始末をされて、見ていてもそれは大変だった。
気が向かないと歩かないので、ムチ打たなければならないこともある。

それが、ガイドさんが三線を弾き語っている時に曲がり角に来た。
ガイドさんの両手がふさがっていて、右へ曲がれと命令できなかった。
が、この水牛は自分で判断して、真っ直ぐ行かないで右へと曲がった。
毎日歩いている道は体で憶えているのか、この時だけは感心した。


民家の庭先で見た、左はドラゴンフルーツ、右は錦蝶だろうか。

さて、竹富港から小浜港へは船で約20分。
小浜島で泊まって翌日は、小浜港から西表島の大原港へ。


バスで移動して、干潟に浮ぶ由布島へは水牛車に乗って行った。
ここでも三線を奏で、島唄を聴きながら水牛車で由布島へ渡った。
由布島と西表島の間の海は、満潮時でも1m程にしかならない。
潮位が低い時には、車や徒歩で渡ることも可能だとか。


由布島は、竹富島などから移り住んだ人達が対岸の西表島で稲作をして暮していて、
その頃、農耕用として活躍していたのが水牛で、水牛は台湾から渡ってきたそうだ。
現在では、昼間は観光客で賑わうが、定住者はほとんどなく、戸数は数戸だけとか。

亜熱帯の生き物たちが自然のまま生息している由布島全体が亜熱帯植物園だ。


大型のマダラチョウであるオオゴマダラチョウ。


小笠原諸島でも見たゲットウに止まるオオゴマダラチョウの整列。


金色をしていて珍しいオオゴマダラチョウのサナギがたくさんあった。


その金色のサナギのアップ写真と幼虫の写真。


由布島は、回遊するマンタを見ることができるダイビングスポットとして有名だそうだが、
ダイビングは出来ないので、これでマンタを見たことにして我慢しよう。


西表島の星砂の浜。


美しい浜辺に目もくれないで下を見て何をやっているのか?
そうです、星砂を探しているのです。

星砂というのは星の形をした砂ではなくて、
星の形の粒子からなる砂状の海洋性堆積物である。


砂浜の砂をすくって指に付いた砂をよく見ると、星形をした砂が見つかる。
が、実は、これは砂ではなくて、原生生物である有孔虫の殻だそうだ。
有孔虫が死ぬと原形質が分解され、丈夫な殻のみが残って堆積するとか。
本来は浅い海の海底に付着して生活しているが、死んだ殻は砂浜に打ち上げられる。
殻の形が星や太陽を思わせる幾何学的な形状であるため鑑賞の対象になっている。


星砂の大きさは2〜3mmで、よく見えない目では見つけられない。
そこで、やはりありました! 売っていました! 1瓶で200円位。
買って帰って写真に撮ってみると、星砂が一杯入っていた。

その上、「太陽の砂」もたくさん入っていた。
右端に置いたのが太陽の砂。太陽の形をしている。
こちらの方が少し大きくて5mm位だろうか。


仲良川を行くマングローブクルーズ。
マングローブとは、ある植物の固有名称ではなくて、
亜熱帯や熱帯地域の河口など満潮になると海水が満ちてくる
海水と淡水が入り交じる汽水域の塩性湿地に生えている
ヒルギなどの木の総称のことである。


これはまた奇妙な光景が続いていて思わず写真を撮った。
ヒルギの木などの呼吸根の1つである膝根(しっこん)。
膝を曲げたような形をしていることから、膝根と呼ばれるとか。


これはヒルギの実。
泊まったホテルの浜辺にはこのヒルギの実がいくつも流れ着いていて、
いくつかを拾って家へ持ち帰って、現在、瓶の中に入れて育てている。


これは大きな何と言う貝か? 信じられないが、巨大シジミだ。
マングローブの泥の中で生息していて、15cm位はあっただろうか。


西表島は沖縄本島に次いで大きな島で、島のほとんどが山である。
その山の90%以上が亜熱帯や熱帯の原生林に覆われている。
西表島の気候は、亜熱帯というより熱帯雨林に近いとか。

さて、
西表島なら何といってもやはりイリオモテヤマネコでないと終われない。
しかし、イリオモテヤマネコにはそうそうはお目にかかれないのだ。
バスで走っていると、山の中ではこのような看板がたくさん目に付く。
ということは、この辺りではイリオモテヤマネコが出るということだが、
とうとう最後まで、目の前に現れてはくれなかった。残念。


いえ、これはイリオモテヤマネコではなく、普通の家猫です。

イリオモテヤマネコを撮れないなら家猫を撮って帰ろうと思ったのに、
西表島では、その普通の家猫さえ見かけることはなかった。
イリオモテヤマネコと交雑してはいけないということで、
西表島ではペットとしてネコを飼うのは難しいそうだ。

ということで、これは石垣島で見た貴重な?猫たちです。


八重山諸島巡り、石垣島・小浜島へ戻る



戻る   目次へ