ドンズルボーとは何?



「どんづるぼう」を漢字で書くと「屯鶴峯」。
奈良県香芝市にある岩山の名前で、名前がおもしろいことと、
ネットで見た白い岩肌の奇岩群に興味を持って、見に行った。

関西地方の日帰りで行けるこんな所にこんな風景があったのかと驚いた。
三田から蓬莱峡(こちら)と座頭谷(こちら)を見に行った時にも驚いたものだが、
蓬莱峡と座頭谷とはまた違った不思議な光景が広がっていた。

「屯鶴峯」という奇妙な名前の由来は、松の間から白い岩肌が見える様子が
鶴がたむろしているように見えたから、ということのようだ。


京都からは、近鉄京都線・近鉄橿原線・近鉄南大阪線と乗り継いで、
二上山駅で降りて歩き始めて30分程度で、この写真の場所に着いた。
「どんづる峯 専用駐車場」とある。そうか、ここに駐車できるのか。


駐車場から歩いてすぐの場所にこの案内板が立っていた。
この階段を上がると上はちょっとした広場になっていて、
そこからすぐにあの信じられない光景が広がっていた。


屯鶴峯は、二上山の北側で南北に連なる標高70mの峯で、
灰白色の凝灰岩が山肌に広がり、珍しい景色となっている。


南に見えているラクダのコブのような二上山(こちら)は、火山だった。
2000万年前の二上山の火山活動で出来たとされるのが屯鶴峯で、
火山から噴き出した灰や石が固まった凝灰岩が露出しているのだ。


こんな風に山肌が白くなっている。
岩肌が茶色く見える場所ではロッククライミングの
訓練をしている人達がアリのように小さく見えている。


近づくとなかなかの迫力である。


岩の上を歩くのは、道がある訳ではなく、どこを行くかは個人の責任である。
下の方に親子連れが見えたので、あそこまでは行けるんだと判断して行ったり、
愛知県から来ていた若者2人連れが行ったのに引き返して来たので尋ねたら、
「街歩きのこの靴では滑りそうで無理そうだったので、行くのを止めた」と。
我々はトレッキングシューズを履いていたので行けるかと判断して行ったり、
とにかく、滑り落ちても自己責任なので、注意深くゆっくりと歩いた。


白い岩の中から植物が出てきている。
逞しいど根性だ。


風化によるのか、キノコなど空想するのも楽しい形の岩も。


地質学的なことに知識がないので何も分らないが、
このような地層が見えていたりこのような岩の形成は興味深い。


大理石のようにも見えて美しい。


最後は、岩の上を歩いていたカマキリです。
カマキリが苦手な人も居るのに、大きく載せることはないのですが、
こちらを向いてカメラと目が合っていることを伝えたかったのです。

食べ物などないだろうに、何を迷ってこんな岩の上に出てきたのか、
写真に撮ってほしいモデル志願のカマキリか??



戻る   目次へ