五色沼を歩く
時間があったので、2日目に泊まったホテルの裏の桧原湖の遊覧に出た。
ここは裏磐梯になるが、水蒸気爆発による噴火で流れ下った岩の塊が、
磐梯山北側の川や沢をせき止めて、300余りの湖沼が誕生した。
その中でも、桧原湖は、裏磐梯地域で最大の湖である。
この日は風が強くて、大きな遊覧船は出ないということで、
小さなモーターボートで近場だけならと回ってもらえた。
しかし、どんよりとしていて何もきれいには見えない。
高圧の水蒸気が峰を吹き飛ばし、北側の山腹が大きく崩壊したが、
その山体崩壊の様子が見える裏磐梯なのに、何も見えなかった。
冬場は湖一面が氷結して湖上でのワカサギ釣りが盛んだそうだが、
湖面が凍るまでは、ビニールハウスのようなドーム船を使うとか。
さて、説明文から引用すると、「五色沼」とは、青、赤、緑、コバルトブルー、エメラルドグリーン
などの成分や沈殿物、植物等によって美しい色を見せる湖沼群の総称が「五色沼」である。
美しい青色を基調にいくつかの色が混ざり合い、微妙な色合いを見せてくれている。
五色沼の水に含まれる鉱物質の微粒子が水中に入った太陽光に反射することで美しい青色になる。
また、沼の底や水草などに沈殿付着した酸化鉄により赤褐色に見えることもある。
などとあるが、この日は雨こそ降らなかったものの曇り空で、
太陽の光がなかったために、微妙な青色の違いも美しさが半減だった。
柳沼。
多くの人が入る「毘沙門沼」から入った場合は一番奥に位置するが、
我々は、裏磐梯物産館側から入ったので、最初に迎えてくれた沼。
無色透明の沼はその辺の沼と同じで、五色沼らしさはあまりない。
青沼。
小さな沼だが、五色沼の中で最も青白色に光っている。
るり沼。
五色沼の中で最も神秘的な沼。見る場所により水の色が違って見える。
弁天沼。
五色沼の中で2番目に大きな沼。明るく広々としている。
深泥沼。
1つの沼でいくつもの色がある不思議な沼。
水質や水深の違い、水草などで違う色が出るとか。
赤沼。
赤い色の沼を想像していた人の感想は、何でこれが赤沼?だが、
葦の根元に、酸化鉄の沈殿物が付着し赤みがかっている、とか。
なるほど、よく見ると、確かに沼に続く場所にも酸化鉄らしき赤味が。
毘沙門沼。
五色沼で一番大きな青緑色の沼。
一番大きな沼は一番大きく撮らなければいけなかったのに、
この場所から見ただけで下へ下りなかったので見なかったのだ。
ここからも山体崩壊した裏磐梯のあの斜面が見えるはずなのだが、
裏磐梯の一部の山以外には、雲に覆い隠されて何も見えない。
さて、最後は「登山者数計測中」の計測機器。
環境省の裏磐梯自然保護官事務所が設置しているようだ。
「計測機器の前で立ち止まらないで下さい」と書かれている。
でも、「Mizuの部屋」ではゆっくり立ち止まって下さいね。
安達太良山の「ほんとの空」
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