ハワイ・ハワイ島・キラウエア火山


デジカメが壊れて、予備のフィルムカメラで撮った写真は色が変ですが悪しからず
赤い溶岩の写真は最後です、念のため
     

先ずは、ハワイ島へ降りる飛行機の窓から飛び込んできたのは、
何やらクレーターのような形と、滑走路のすぐ側の溶岩の世界。
滑走路はさすがにコンクリートで舗装されていたが、
防波堤だって、(下の写真)これこの通り溶岩で作られていた。
ハワイ島のパノラマ写真(ここ)は、ここコナの町の船着場から撮った。




そして、南国情緒たっぷりのこの空港もユニークだ。
バンガローのような屋根の建物がゲートになっている。
飛行機から降りて歩いてここから中へ入るようになっている。
乗る時もここからだが、エアコンがある訳でなく、
自然の風に吹かれながら、飛行機に乗る順番を待った。

キラウエア火山へ行くために「溶岩の上を歩くツアー」というのに入った。
このツアーは、キラウエアだけでなくハワイ島をほぼ一周してくれたので、
車の中からではあるがその他にもハワイ島のいろいろが見られた。
コナコーヒーのコーヒー畑や一面マカダミアナッツの畑では
車から降りて近くで見たかったが、ツアーではそれができない。

     

プナルウ黒砂海岸。
海に流れた溶岩が急激に冷えて粉々になりできた海岸。
ここには毎日ウミガメがやってくるそうで、
午後には砂浜で寝そべっているという話だが、
行ったのは午前中で、砂浜には居なかった。
が、海の中の浅い所にたくさんのウミガメが居た居た。



巨大な火口の中に更に落ち込んで火口がある。
直径約800m、深さ約400mのハレマウマウ火口。

     

溶岩が流れ、燃えた木がそのままの形で固まっている。
芸術品のようだが、自然の驚異は恐ろしい。
溶岩が流れた後にも植物が芽を出し育っている。
海にせり出してアーチ形になっているのは、
溶岩が作った自然の造形。

さてさて、いよいよキラウエア火山です。


溶岩で道路が埋まっていてその先へは行けず、ここからは歩いて行く。
溶岩が海へ流れ落ちて水蒸気を上げているあの場所へは近づけない。
ほとんどの人は水蒸気を見に右側へ行っていたようだが、
その先へは行けないようにロープが張られている場所からは、
遠すぎて海へ落ちる赤い溶岩は見えなかったようだ。

我々は通常は足を踏み入れない場所へガイドが連れて行ってくれるツアーで、
我々のパーティだけが左側の溶岩の山へと向かって歩き始めた。
道がある訳ではなく、慣れたガイド付きでないと個人ではとても行けない。



我々が歩いた所はチャリチャリと音がする部分が多かったが、
それは、溶岩が前日に流れて固まったと思われるそうで、
その下では溶岩が燃え滾っている訳だから、熱いこと熱いこと。
かげろうがゆらゆらと揺れている所はその下が高温になっていて、
その場所では一段と熱さが激しかった。

50分歩いたところで遠い上の方に人影が見えた。
ということは、あそこまでは赤い溶岩は見えないということだ。
赤い溶岩を見ることはできないかと半分諦めながらも更に歩いた。
しばらく行ったところで下りて来ているガイドの仲間の人に会って、
赤い溶岩を見てきたというのを聞いて、途端に元気になった。



かげろうがゆらゆらと揺れている所(下が高温)をめがけて行き、
熱さが更に熱くなっている場所でガイドが行きかけて引き返してきた。
そこでは赤く燃える溶岩がゆっくりゆっくりしたスピードで流れていた。
もしその上を横切っていたらやわらかくて熱い溶岩の中へ落ちただろう
と、ガイドが言っていた。恐ろしい話だ。

溶岩は急に爆発したりはしないし、流れも本当にゆっくりなので、
2m程にまで近づいてもそれ程の危険性は感じなかった。
が、赤い部分へ水をかけないようにとガイドから注意を受けた。
急激に冷やすとマグマが飛び散るからだそうだ、なるほど。



ガイドさんは手袋を貸してくれ、凍らせたペットボトルの水もくれた。
手袋は、溶岩を触ると怪我をするからで、水は、熱い所を歩くから。
もらった水はビニール袋に入れてリュックの中へ入れたのが良かったか
最後まで冷たく飲めたが、自分で用意して冷やして持って行った水は
リュックの外ポケットへ入れていたので、温水になっていた。
それ程、溶岩の上は熱かった。
大きく盛り上がったり大きな穴になっている所もあった。

爆発直後辺りには赤い溶岩の長い大きな流れが見えて、
そのすぐ側で人が立っている様子をニュースなどで見たが、
今は歩いて行ける範囲ではそんなに赤い溶岩が流れてはいない。
燃える溶岩が海へ流れ落ちて、大きな水蒸気を上げている写真の
そんな場所へは行けないようにロープが張られているようだ。

この「溶岩の上を歩くツアー」は、かなりきつかった。
暑い上にずいぶんと長い距離を歩いた。
それも、でこぼこの溶岩の上だから歩きにくい。
赤い溶岩が見える場所まで往復4時間という案内が出ていた。
それを我々は往復3時間で帰ってきたのだ。
フーフー言いながら歩いて赤い溶岩が見えないでは済まないからと
ともかく見える場所まで行こうとガイドは速いスピードで歩いたので、
後ろを付いて歩くだけで精一杯で、写真を撮る余裕もなかった。
途中で休憩したのはたった一度だけ。
溶岩の上に座って、むさぼるように冷たい水を飲み、
帽子を脱ぐと風が熱を吹き飛ばしてくれて心地よかった。
大変な経験だったが、日本ではできない貴重な体験だった。

では、皆さん見ていただいてmahaloマハロ。 alohaアロハ。


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