杭州・西湖


上海の南西にある杭州は、秦の始皇帝の時代に開かれた都市で、
中国の六大古都(西安・北京・南京・洛陽・開封・杭州)の一つ。

黄山へは、杭州で1泊してから行った。
帰りも、杭州で1泊して帰ってきた。
杭州ー黄山間は高速バスで3時間位。


杭州の町のシンボルが世界遺産の西湖で、
都市や山の西にある湖ということで数ある西湖だが、
単に「西湖」と言えば、この杭州の西湖を指すとか。


夕方の遅い時間帯で写りの悪い写真ばかりだが、
霞んだ西湖の感じが出てかえって良いだろうか。


薄暗い中でもひときわ目立つ派手な金箔の船。
食事しながら湖を船で巡回するのだろう。


一番上の写真の左端にも見えているが、「音楽噴水」。
夜になるとライトアップして、こちらも派手な噴水。
奏でられる音楽に乗って、まるで踊っているように動く。


西湖の南東にある呉山の丘にそびえ建つ城隍閣。
地下を含めて7層の楼閣で、高さは41.6メートル。


城隍閣に上がると、杭州の市街地を見下ろし、西湖全景を一望できる。


西湖の南岸、夕照山上にある雷峰塔。
エスカレーターで上がれるようになっている。
雷峰塔からも西湖の景色が一望できる。


雷峰塔は1924年に崩壊したため、2002年に復元された。
当時の雷峰塔の土台が一部残っていて、その様子を展示している。


杭州の古い街並みを歩いてみた。
1649年創業の漢方やお茶の店が軒を連ねていた。


写真の左に見える「うだつ」。
日本にも「うだつ」のある街並みがあるようだが、
杭州の古い街並みにも、「うだつ」が見られた。
あれ?宏村のあの防火壁は「うだつ」そのものだ。
ガイドさんの説明は英語だったので、気が付かなかった。
恥ずかしながら、「うだつ」の語源を知らなかったのだ。
杭州で同行した人から聞いて、後になって気が付いたのだ。

「うだつ」とは、本来、隣家からの火事を防ぐための防火壁だが、
その設置には相当な費用がかかるため、裕福な家でないと作れない。
財力を誇示するために商家の屋根の上に立派なうだつが上げられた。
そこで、甲斐性のある人の事を「うだつが上がる」と言い、
反対に「生活や地位が向上しない」「パッとしない」のを、
「うだつが上がらない」という言うようになったようだ。

なになに、うだつが上がらなくても、気にしない気にしない。


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