恐竜の化石



昨年2006年8月に丹波地域で発見された恐竜の化石が、
三田市の「人と自然の博物館」で展示されている。
「人と自然の博物館」については以前にこちらで紹介。

日本では恐竜の化石の発見は珍しいので、当時大変話題になった。
これらは、血道弓と言われるもので、尾椎の下の関節で動脈を保護する骨。


左は、最初の発見者によって発掘された尻尾の脊椎骨。
右は、その後の試掘で発掘された尻尾の脊椎骨。


これは、最初の発見者によって発掘された肋骨。
恐竜はティタノサウルス類である可能性が高いと言われている。


展示されていた発掘現場の写真。
写真は斜めに傾けて置いていたが、実際の地層もこのように傾いている所だとか。
氾濫原堆積物(河川の氾濫時に平野に積もった土砂)の中に埋まっていたそうだ。
このように、尾椎十数個がほぼ連結した状態で発掘されたそうだ。


姿を現した上の写真の一連の骨はこの図の点線部分に当るそうだ。
なるほど、このようにして見せてもらうと、実際に地層の中で
こんな風に恐竜の化石が眠っていたのかと驚く。


眠っていた化石を人間の手によって掘り起こした訳だが、
これは、発掘する時のプラスタージャケットと言われるもの。
大型の化石を運搬する時には、化石を保護するために、
このように、石膏をしみこませた布で化石を覆って運搬するとか。

もし、恐竜が生きたと同じ時代に人間が生きていたと想像すると、
恐竜よりはるかに小さい人間はおそらく生き延びてはいなかっただろう。
が、1億何千年前の化石を発掘できる現在の人間の知恵を持ってすれば、
恐竜との共生も可能だと考えられて楽しいことではある。


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