温泉編
==川湯温泉==
「川湯温泉」とはもちろん地名だが、ところがどっこい、
この日は時々降る小雨で、山も雨にけむっているが、
よく見ると、川の中の何ヶ所から湯煙が上がっていて、
本当に川の中から温泉が湧き出ているのには驚いた。
河原を掘れば70度以上のお湯が沸くそうだ。
といっても、川の水の量にはかなわないから、
冬には川を囲って自然の大露天風呂にするそうだ。
自然の川の中の露天風呂でどこからでも見られるから、
入る時は裸ではなくて水着で入るんでしょうね。
写真を撮ったこの時は、この2ヶ所で何人かの人達が、
お風呂というより、水遊び、いえ、お湯遊びをしていた。
==湯の峰温泉==
日本最古の湯と言われる湯の峰温泉。
湯の峰温泉街を流れる湯の谷川河原にある湯筒からは、
90度以上もの高温のお湯が湧き出ている。
足利時代に、毒を盛られた小栗半官が熊野を目指して難渋な旅を続け、
恋人や多くの人の助けで、湯の峰温泉までたどり着き、
病を癒したと伝えられている「つぼ湯」は今もその位置にあり、
一度に2人しか入れないが、今でも入ることができる。
温泉で温泉たまごを茹でているのは見慣れた風景だが、
ここでは、とうもろこしまで茹でていた。
泊まったホテルの露天風呂。
高台にあるため、眼下に田園風景を見ながら入れる。
==勝浦・太地==
人が居て温泉の写真は撮れなかったが、
泊まった部屋からは弁天島が目の前に見えた。
反対側から撮った写真右側に鳥居が見えるように、
弁天島へは引き潮の時には歩いて渡れる。
白浜の千畳敷は有名だが、ここは万畳敷と言うそうだ。
名前では千より万で勝っているが、迫力では負けていた。
が、人も少なくて磯遊びするのに心地良い場所だった。
==串本・潮岬==
パノラマ写真を見ていただいた上で(こちら)、
もう一度、少し違う角度からの橋杭岩です。
白浜・潮岬・那智などこの辺りは40数年前にも訪れたことがある。
潮岬には「ここが本州最南端です」という木札が立っていたのを憶えている。
探したがどこにも無いので、近くの店の人に尋ねたところ、
あの木札は台風で壊れたそうで、下のような立派なものに代わっていた。
==白浜==
昔見た千畳敷の記憶とはいささか違う感を持ったが、
このような自然の形が変わるはずもないだろうから、
記憶の方が怪しくなっているのだろうと思うことにした。
が、大きく変わったと思えるのは、落書きが多かったこと。
この千畳敷のいたるところに落書きがあった。
石がやわらかいので、簡単に刻むことができるからだろう。
しかし、なんとも見苦しいことで残念なことである。
三段壁。 これは昔見た光景と変わっていなかった。
三段壁の真下は洞窟になっている。
なんとも不思議な色合いの岩肌の洞窟で、
不気味でさえあるが、洞窟から見える外海は
広い世界へつながる希望の海のようにさえ見える。
白浜のシンボル、円月島。
この島の真ん中の丸い海食洞に夕陽が沈む写真を撮れれば
最高だろうなぁと思える光景である。
「温泉編」ですから、やはり最後はこれで終わりましょう。
泊まったホテルの梅樽温泉。
和歌山名物の梅干を漬けた後の樽をお風呂に転用するとは
なかなかのアイデァものである。
ほのかに梅の香りがしていた。かどうかは定かでないが、
梅のことを思った途端に口の中が酸っぱくなったことは確かである。
はい、皆さんにも口の中の酸っぱさが伝染したことでしょう。
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