鞍馬から貴船へ
いきなりの天狗の出現、驚いたでしょうか。
鞍馬へ行くと、先ずはこの天狗さまが歓迎してくれます。
鞍馬寺の山門への入り口です。
「ケーブルは右へ」という案内の下に書かれている「おすすめ」
「むかし、清少納言や牛若丸も歩いた道です。健康のためにもお歩き下さい」
もちろん、左の道の方へ行って、歩きました!
実はこれ、ケーブルを降りてから鞍馬寺へ向けて歩く道で、
「雪の鞍馬」(
こちら
)で雪を被った灯篭を載せたことを思い出して、
わざわざこちらへ戻って同じ場所と思われる場所で写真を撮ったものである。
もう少しで鞍馬寺へ着くというところでわざわざ別の道へ下りて撮るとは、物好き。
最後は長い階段を上がってやっと到達する鞍馬寺です。
本殿金堂のここは標高410mだが、鞍馬山頂は570m。
本堂金堂前に鎮座している「阿吽(あうん)の虎」
向かって右側が口を開けた「阿像」で、左側が口を閉じた「吽像」
鞍馬へ行くというと大体ここで終わりだが、これで終わりではありません。
これより奥の院へ向けて上がり、更には貴船へ向けて下りる。
鞍馬から奥の院までの道が「木の根道」と言って実に興味深い。
硬い地質のため地下に根を張れない杉の根が地表を這っているのだ。
牛若丸が兵法の稽古をした所とも言われているとか。
これは一体どうなっているんだろう?と思えるほど複雑に根を張っている。
と同時に、土の中ではなくこんな風に地表を這う根の張り方が見えると、
あれだけの大木を支えるにはこれだけの根が必要なんだと納得できる。
普通は土の中に隠れる木の根っこもこのように見えると興味深い。
ここでは、根を傷つけないように根を踏まないで歩かねばならない。
何とも芸術的な根の張り方ではないか!
上は木肌から杉ではないと思われるが。
木の根に大分時間を取られたけど奥の院魔王殿まで着きました。
寄り道しながらも確かにここまで来た証拠写真ということで。
ここまれ来れば、貴船はもうすぐそこです。
実は、この道は以前にも何度か来たことがあるし、
逆に貴船から鞍馬へ向けて歩いたこともあるが、
木の根っこをこんなに興味を持って見たのは初めてのような。
さぁ、貴船神社までたどり着きました。
これがテレビのドラマなどでよく出てくる場面です。
この階段を女優さんやタレントさんが登って行きます。
左は、御神木の「相生の杉」。同じ根から生えた2本の杉。
樹齢千年で、相生は「相老」に通じ、夫婦共に長生きの意味とか。
右は、同じく御神木の「連理の杉」。
連理とは別々の木が重なって1つになるという意味で、
夫婦、男女の仲睦まじいことを言うとか。
この神木は杉と楓が和合したもので非常に珍しいとか。
雷が落ちて真ん中から裂けないようにと祈るのみである。
戻る
目次へ