チベットへ行った時には事前に調べて高山病予防薬を持って行った。
チベットではたくさんの人が高山病に苦しんでいた中で、
私は予防薬を飲んでいたからか、何ともなくて元気だった。
今回は仕事関係の団体で高山へ行くことを知ったのは日本を発つ直前で、
予防薬を処方してもらいに病院へ行く時間がなかった。
それで、高山病については実は私も少なからず心配していた。
が、3650mのラサから5190mの峠で歩いたチベットよりは高度が低いことと、
4506mの地点での滞在時間は1時間と聞いていて短いということで、
多分大丈夫だろうとの希望的観測で望んでいた。
実際、チベットの時も一緒でチベットでは苦しんだ人も今回は大丈夫だった。
実は、4506mの地点に降り立った時、我々のガイドさんが椅子に座っていた。
しかも、酸素ボンベを手に持って酸素を吸っていた。
「あれ?ガイドさんが高山病ですか?」と皮肉を言ったら、
心臓が悪いとかで酸素を吸っているとのことだった。
心臓が悪い人は高山へは行かない方が良いことは知っていた。
「では、命がけのガイドじゃないですか」と言ったら、
酸素ボンベを大事そうに抱えながら、力なくうなずいていた。
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