- 一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る。
(この食物が食膳に運ばれるまでには、幾多の人々の労力と
神仏の加護によることを思って感謝いたします)
- 二つには、己が徳行の全欠をはかって供に応ず。
(わたくし共の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います)
- 三つには、心を防ぎ、過貧等を離るるを宗とす。
(この食物にむかって貪る心、厭う心を起こしません)
- 四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
(この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます)
- 五つには、道業を成ぜんが為に、将にこの食をうくべし。
(この食物は道業を成ぜんが為に頂くことを誓います)
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