ニュージーランド便り
ニュージーランドからこんにちは!
とれとれの新着便りです!
ホリデーホーム
クライストチャーチから南東へ90km。
お世話になっているT氏ご夫妻がホリデーホームへ案内して下さった。
ホリデーホームとは、別名、「別荘」とか「セカンドハウス」のこと。
週末や休日を過ごす家のことだ。
ただし、T氏によると、このホリデーホームは休養するための家ではなく、
体を動かして労働するための家だそうだ。
ここへ来るまでの道路がすごかった。
途中はずっときれいな風景がつづき、
これは、週末毎に気持ちの良いドライブを楽しめて、
いい所へホリデーホームを買ったものだと思っていたら、
突然、舗装道路が終わって道路は単線になった。
くねくねと曲がりながら土けむりをあげて車は走った。
なんでも、この道路でラリーが行われたそうだ。 やっぱり。
「何故、どうして、こんな所にホリデーホームを買ったのか?」
という疑問で、「これはすごい!」と笑いがこみ上げてきた。
家などどこにもない!
が、しかし、先導して下さっていたT氏の車が止まった所には
これは驚きました、そこには立派な家が建っており、
そして、家の前に立った時、この家を買った気持ちが解りました。
そこは丘の上で、目の前には真っ青なPigeon Bay(ハト湾?)が広がり、
テラスで食事しながらでも大きく開いた窓のある部屋の中からでも、
この何とも言えない贅沢な風景を自分達だけのものにできるのだ。
土地は7.6エーカーもある広さだから、その管理維持は大変で、
お隣といっても車で行かなければ行き着かないお隣さんが、
いつも草ぼうぼうの土地を見て、
見かねて草を食べてくれる羊を貸してくれたとか…。
我々が訪ねた時も、羊が草を食べていた。
ここでは、暮れゆく中で芝刈りをする姿もまた絵になる。
芝刈りは天候や時間によって思うに任せないので、
羊に食べてもらう場所の方がきれいだ、とは奥様の談。
苦労して野菜を植えてもウサギやポッサムに食べられるので、
どうも収穫は満足なものではなさそうだ。(^^;)
しかし、そういうことすべてを楽しむためにこの家があるようだ。
この贅沢な風景を眺めながらお昼を御馳走になっている時、
本当に目の前をウサギが通って行った。
あわててデジカメを持ってねらったら、
茂みに走り入る中でやっと捕まえられた。
夜には本当にポッサムも出るそうだ。
余談だが、T氏ご夫妻がこの家を買った時の条件は
「暖炉があること」と「景色が良いこと」だったそうで、
初めてご家族でこの家を見に行った時、
不動産屋はあかあかと暖炉を燃やしていたそうな…。