小樽の街を歩く


小樽の街は、いつだったか以前にも歩いたことがある。
夫の仕事に付いて行って、夫が札幌で仕事をしている間に、
1人で電車に乗って小樽まで行き、小樽運河を歩いた。
雪の小樽が印象に残っているのに、確かな記憶がない。
夫と一緒に歩いて「北一硝子」でワイングラスを買った記憶もあるので、
別の機会には夫とも歩いたことは確かなのに、確かな記憶がない。

こういう時、頼りになるのが、この「Mizuの部屋」だ。
記憶と記録のために書いているのだから探せば良い。
しかし、どこにも書いていない。
昔は、行った所をすべて書いていた訳ではないので、
「昔」と言えるそんな昔に行ったのだろう。
小樽運河の雪景色と、札幌の街も雪道を歩いた記憶があるのに、
それらの写真も見つけられない。写真など撮らなかったのか。

さぁ、こんなことにならないよう、今度はしっかりと記録をしよう。


運河沿いにある石造倉庫群は完成当時の姿を残している。
散策路には63基のガス灯が設置されていて風情がある。

北海道で大きな地震が起きたのは、9月6日。
その北海道へ行ったのが2週間後のことだ。
ここ小樽でも札幌でも、そして洞爺湖でも、
地震被害の痕跡はすでに感じられなかった。


北海道地震の後は、観光客が減っているとのことで、
「今は観光客が少なくて、今来た人はラッキーですよ」
と、小樽の知人は言ったが、それでも、あちこちから
中国語が聞こえてきたので、復活してきていたようだ。


小樽運河クルーズというのがあり、運河を行く船も絵になる。


運河の倉庫群の裏側、というか表側(海側)に回ってみた。
なるほど、駐車場として利用されているのには納得した。
その他にも、石造倉庫の再活用がいろいろにされている。


レストランなどにも再利用されているようだ。
「びっくりドンキー」の店まであった。


「小樽ビール」の店では、無料で見学できて、
運河側では、運河を見ながらビールを飲んでいた。


小樽港からは広い海へと繋がっている。


穏やかな港風景に気が引き締まる看板が。
「この地域は津波浸水想定地域です」とは。


火の見櫓に上がって眺めた小樽運河。


小樽運河周辺は「小樽歴史景観区域」に指定されていて、
歴史的建造物と調和したデザインの建物が建築されている。

先ずは、小樽と言えば「北一硝子」だろうか。


その他にも、歴史ある街並みを将来にわたって守るため、
小樽らしい景観を形成している建物が保存されている。


「小樽出世前広場」

広場と云うより横丁のような狭い通りである。
路地に書かれた丸でケンケンパをしながら通るのか。

「出世前」とは、何とも興味をそそられる名前である。
本州各地からこの地に渡って巨万の富を築いた豪商が、
この広場の後ろにある小高い丘に豪邸を構えて、
そこまで上る坂は「出世坂」と呼ばれたそうだ。

坂の下のこの場所は、出世の一歩前という意味か。


「お父さん預かります」 「お母さんも預かります」とは?

これは、昆布専門店の店先に掛けられた看板です。
この店にお父さんを預けると、お母さんが買い物をする間、
「アラジンの秘密」の入った味噌汁と、「ホラ吹き昆布茶」
をいただきながら、お父さんはゆっくり休めるのだとか。

お父さんだけでなく、誰でも預かってもらえるようだ。

「預かる」というのは、来店して休憩してもらうという意味らしい。
「預けられに来ました」と言って入れば良いようだ。


洞爺湖と昭和新山へ続く



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