六甲山最高峰
有馬温泉で泊まる有馬ビューホテルに車を置いて、
この日は先ずは六甲山最高峰へ登ることにした。
わざわざ「六甲山最高峰」と書くのには訳がある。
六甲山というのは、西は須磨から東は宝塚までにわたって、
幾重にも連なる山々の総称で、その最高峰の山に登ったのだ。
ところが、下から望む六甲山最高峰の写真を撮る機会がなかった。
神社を抜ける道から登山道へ入ろうとしたが、
いきなりこの有馬稲荷神社の長い階段に足が疲れた。
あーしんどい、歩を休めようとした所へ左の看板があった。
ヤッター、もう少しだ、と喜んだ所へ右の看板があった。
まるで、心を見透かされているようで苦しく笑ってしまった。
六甲山最高峰は標高931m。
三田へ来てから登った山の中ではそれこそ最高峰だ。
やっと頂上が見える所までたどり着いた時、何やら車の音が聞こえた。
山道から急に開けた場所へ出たところで車の姿を見てしまった。
そうだ、ここまでは、車でも来られることは知っていたはずだが、
山道を登っている時にはそんなことは忘れていた。
汗を拭き拭き、頂上到達の達成感を味わおうとしたところで、
この車道と車の出現にはガックリしてしまった。
が、気を取り直して、最後の頂上への道を登った。
実は、この六甲山最高峰の山頂は2つある。
これは、自衛隊の中継アンテナを背にした最高峰を示す石碑。
これには、海抜931.13Mと書かれている。
しかし、ここは実際の山頂よりも少し下に位置する。
戦時中に最高峰周辺は軍用地として使われていて、
一般人は立ち入ることができなかったとか。
そこで、少し南にあるこの地点を六甲山最高峰としていて、
そこに建てたのがこの石碑だそうだ。
その後で実際の山頂に当たるこの場所に建てられたのが、
木で作られたこの標柱と一等三角点。
標高は931mだが、有馬温泉が標高360m程の六甲山北麓にあるので、
実際に足で登ったのは500mか600mというところか。
さて、大きな鼻の穴で鼻の下を長く伸ばしたようにも見えるし、
“大きな耳”に“長い鼻の下”とも見えるこれは何でしょう?
あるサイトで尋ねて教えてもらって、断定はできないものの
アオツヅラフジ(カミエビ)かウマノスズクサでしょうか。
でも、有馬温泉から登った六甲山最高峰で見つけたので、
アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草)と思いたいです。
その後教えていただいて、分かりました。
左は、オオバウマノスズクサでしょうか。
右は、やはり、アリマウマノスズクサと思いたいです。
果実の形が馬の首につける鈴に似ていることからこの名前があるそうだが、
葉の形からは、長い馬の顔に見える。(^^;)
有馬温泉へつづく
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