大歩危小歩危とかずら橋
四国は徳島県に祖谷川が刻む深い渓谷美の祖谷渓がある。
祖谷川の西を流れる吉野川の上流域には大歩危、小歩危がある。
先ずは、船に乗って大歩危の渓流下りに出かけた。
断崖絶壁は高さ数十メートルに及び、まさに奇勝である。
岩のいたる所に「岩つつじ」が咲いていた。
あの花は「イワツツジ」だと聞き検索すると、全く別物の花だった。
単に、つつじが岩に咲いているから「岩つつじ」の意味のようだ。
上から落ちた岩が、左は、ライオンに見える岩。
右は、この辺りの岩層はすべて左上から右下へ流れているが、
この岩は向きが反対で、あまのじゃくの岩。
この日は子供の日の前で、こいのぼりが泳いでいた。
吉野川の大歩危峡を泳ぐこいのぼりも絵になっていた。
大歩危の下流約3kmが小歩危と言われている。
が、どこからが大歩危でどこからが小歩危か定かではないが、
確かに、断崖絶壁の規模が違ってはいた。
さて、祖谷といえばかずら橋・・かどうかは知らないが、
祖谷を、かずら橋抜きでは語れないのではないだろうか。
祖谷川にかかる吊り橋も絵になる。
長さ45m、幅2mで、水面からの高さ14m。
歩く度にギシギシと音がしてユラユラと橋が揺れるのでスリル満点で、
両側につかまりながらへっぴり腰で歩く人達の姿がおもしろい。
この写真を見て分かるように、このかずら橋は一方通行である。
橋を渡るためには対岸へ廻らなければならない。
右手前に靴の一部が写っているのをトリミングしないでわざと残したが、
橋床からは下手をすると隙間から足が抜けそうになる。
足の下からも側面の壁からも下の祖谷川の水の流れが見えてスリル満点。
なお、このかずら橋はしらくちかずらという葛類を使って作っていて、
ここは観光客が多いので、1年に1回は架け替えられるそうだ。
以下に書く、奥祖谷の二重かずら橋は3年に1回架け替えるとか。
奥祖谷の二重かずら橋は観光客が少なく、3年に1回の架け替えでも、
近年その野生のかずらを集めるのが大変だと聞いた。
奥祖谷の二重かずら橋。手前は女橋で奥にかすかに男橋が見えている。
男橋は長さ42m、女橋は20mで、2つが並んで架かっている。
これは、上から見た男橋。
右側には滝も見えて、なかなかの風情。
左が男橋で、右が女橋。
「野猿」と言われている人力ロープウェー。
手でロープをたぐって自力で渓谷を渡る。
自分が渡った時にはロープをたぐらなければならず写真を撮れず、
これは、待っていて次にやってきた人を撮らせてもらった。
祖谷渓小便小僧。
昔、ここから地元の子供達がおしっこをして度胸試しをしたとか。
祖谷街道開設工事の爆破作業の時に残って出来た岩だそうで、
谷底まで200mの高さがあるこんな岩場でおしっこをすれば、
さぞや爽快ではないかとも思えるのだが…。
実は、奥祖谷へ行く道が一部崩落していて通れず迂回路を通った。
この迂回路が一部舗装されていない山道の所もあったり、
狭い道で対向車を交わすのが大変だったりしたが、
迂回路を通ったおかげで、通常なら見なかった風景が以下の写真。
「落合集落」である。
「重要伝統的建造物郡保存地区 三好市東祖谷山村落合集落」を展望できた。
畑で座って休んでいる人が居たので尋ねようとしたら人形だった。
この後通った集落で以下のようなたくさんの等身大の人形を見ることになる。
金刀比羅宮へ続く
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