植物園で咲いたアオノリュウゼツラン



20年から50年に1度しか咲かないというリュウゼツランが咲いたと聞いて見に行ってきた。
アメリカ南部からメキシコが原産地で、園芸種の葉の緑が白い種が先に日本に入ってきて、
それが「リュウゼツラン」という名前で紹介されたので、これは全体が青いという意味で、
「青の」を付けて「アオノリュウゼツラン」という名前になったそうだ。


数十年かけて株に栄養分を溜めて十分に蓄積されると茎を一気に伸ばして開花する。
今年2011年(平成23年)3月になってから急に花茎を伸ばし始めて、
4月下旬には約4m、5月下旬には約6mになった。
最初の花は6月21日に開花して、花茎は8mに達した。
花は下から順に開花し、7月下旬頃まで咲き続けるとか。


花が咲いてしまうとこの株は枯れてしまうそうだ。
1つの花の寿命は7日程度だそうだが、1つの花房に200前後、
全体で5000近い花が1ヶ月間次々に咲き続けるとか。


長さ2.5mを越える多肉質の葉がロゼット上に生育して、葉にはトゲがある。
まだこれだけの株があるので、来年再来年にも咲くだろうか?

さて、植物園へ行ったついでに、ユニークな花々を少し入れよう。


ベニヒモノキ。
「植物園のユニークな植物たち(その2)」(
こちら)で入れたベニヒモノキが、
この日はこんなにたくさんぶら下がっていた。


サガリバナ。
「20個程度の花が50cmも吊り下がって咲く」と説明にあったが、
吊り下がっているつぼみを見ると30個以上はあった。
夕方6時頃から開花し始め、夜8時頃には満開になり、翌朝には落下するとか。
なるほど、道理で、咲いているのを見たことがなかった。
水盤に入れてあるのは落下した花だが、何ともきれいだ。


アリストロキア サルバドレンシス。
木の根元に集まって咲いているのも奇妙だが、
目玉のように見える白い2個の斑点も特徴的で変わっている。


ハワイ(こちら)でたくさん見たヘリコニア。
こんなのは初めて見たと思ったら、これはまだ咲いていない蕾だ。
でも、なるほど、この形からは花が咲いた状態を想像できる。


つぼみといえば、これもつぼみ。
さて、何のつぼみか?
これもハワイで見たホウガンノキ(こちら)の蕾。


アフリカバオバブ。
「植物園のユニークな植物たち(その3)」(こちら)で載せているが、この日も咲いていた。


ハンゲショウ(半夏生あるいは半化粧)。
夏至から数えて11日目頃の「半夏生」の頃に花が咲くことに由来する説と、
化粧するように葉が白く変化する様子から「半化粧」とする説がある。


最後は、ハナイカダ。
これも「植物園のユニークな植物たち(その2)」(こちら)で載せたが、
葉っぱの真ん中から花が咲くハナイカダは何度見てもおもしろい。
花の時期はとっくに終わっていて、すでに実になっていた。

1度載せた話題は避けるようにしているのに、今回はいくつも載せてしまった。
話題に事欠いたわけでもなく、この暑さでついに熱中症になったか…。



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