リスボンでの一日


「マドリッドで首絞め強盗に襲われる」(こちら)で書いたように、
マドリッドでは、プラド美術館、スペイン広場、王宮を見て写真を撮った後、
それらの写真が入ったデジカメ、が入ったリュック、を奪われて、
スペイン・マドリッドでの写真は1枚もなし。

リスボンへ移ってからも首を絞められたショックが覚めやらず、
ほとんどをホテルで過ごして、観光をしなかったが、
気を取り直して、最後の一日だけ少し街へ出てみた。
ポルトガルは5年前にポルトとリスボンを訪ねているので(こちら)、
ポルトガル・リスボンの街は二度目の訪問である。
前回載せなかった写真を入れて少し書いてみよう。
ただし、デジカメがなくなって予備のフィルムカメラで撮った写真を
現像してCDに焼いてもらった写真なので、質がも一つであるが…。


バイシャと呼ばれる旧市街にあるコメルシオ広場。
中央にある彫刻はジョゼ一世の騎馬像。
門から向こうに続くアウグスタ通りは、
終日広い遊歩道になっていて、
リスボン一番の繁華街となっている。

  サンタ・ジュスタのエレベーター。

アウグスタ通りから横道を行った所にある。

巨大な灰色の鉄塔のエレベーターを上がれば、

街が一望できるそうだが、ここには昇らなかった。

それより、下の写真のサン・ジョルジェ城に上がった方が

このエレベーターも眼下に見渡せた。



多民族に支配された歴史を持つリスボンを象徴するお城は、
現在は城址公園となっていて、ここから市内を一望できる。
遠くに4月25日橋も見える。
4月25日橋とは、ヨーロッパで一番の長さを誇る吊り橋。
上段は車、下段は列車が通る2段式になっている。
独裁者サラザールが建造したのでサラザール橋と呼ばれていたのを、
1974年4月25日にサラザールを排除した無血革命にちなんで、
4月25日橋という名前になったそうだ。


サン・ジョルジェ城の城壁の上を歩くことができるので、
ここを歩けば、リスボンの街の四方を見渡せる。


くちばしの家。
壁面が鳥のくちばしのように尖った石で覆われている変わった建物。
1522年にインド第2総督の息子が建てたもので、
大航海時代のポルトガルの富と権力の象徴的な建物。
右の写真は、下から見上げるとこんな風に見える。


泊まったホテルは、リスボン万博の跡地を利用した公園の中にあった。
万博のシンボルタワーだったヴァスコ・ダ・ガマ・タワーがある
川に面したエリア一帯が散歩道になっている。


川に突き出た人工島に建てられた水族館で、
ヨーロッパ一の規模を誇る。


館内中央には巨大な水槽があり、上からも下からも見えるようになっている。
左は大きなマンボウ、右はこれも巨大なエイ。


マドリッドで首絞め強盗に襲われて以後は、
街を歩く時は、このようにスーパーのビニール袋を持ち歩いた。
デジカメも財布も傘も眼鏡も化粧ポーチも取られてなくなったので、
中に入っているのは、水とティッシュとキャンディ位だが、
日本人と見て襲われてもいけないので、一応防御した。
スーパーの袋を持っているからといって地元の人と思ってもらえるとは
考えていませんが、ハイ。



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