礼文島の観光と花散策


花ガイドさんの案内による桃岩展望台遊歩道の散策と江戸屋山道の散策で見た
たくさんの花については後でその写真を入れるとして、先ずは見てまわった場所から。


ここは澄海(スカイ)岬で、礼文島西海岸の発達した海食崖が見られる。
海には絶壁と岩礁、陸にはお花畑が広がっていて、礼文島の秘境と言われている。


スコトン岬。
岬の先には海驢島(トド島)が見えている。
冬になると、トドが群れているそうだ。


以前は、宗谷岬もスコトン岬も共に「最北端」を名乗っていたそうだが、測量の結果、
宗谷岬の方が最北端と判明して、スコトン岬は「最北限」を名乗るようになったとか。


はい、ここにもあります。「最北限のトイレ」。


こんな岬の下に民家があるのか?
「石を投げないように」とは、石を投げる人が居るのだな。
でも、それは悪戯ではなく海に向かって投げたくなるのだろう。


下を覗き込んでみたら、民家とはどうも民宿のようだ。
こんな岬の突端で、こんな海に向かって落ちる場所に民宿とは。


桃台猫台展望台から見る桃岩。
桃のような形をしているので桃岩と言われている。


桃台猫台展望台から見る猫岩。
確かに、猫の形をしているように見える。


さて、礼文島といえばウニということで、ウニの殻むき体験をした。
ウニはムラサキウニで、専用の道具でむき方を教わってやってみた。
意外と簡単で、取り出したウニに混ざったゴミをピンセットで取り除き、
きれいに洗って、海水の塩味がついているので自然そのままで食べた。
ムラサキウニもおいしかったが、どうせならエゾバフンウニでやりたかった、
と、係りの人に言うと、エゾバフンウニは殻をむくのが難しいのだそうだ。


左がエゾバフンウニ。その形から「馬糞」とは名前は悪いが味は天下一品。
昼食で出た2種盛ウニどんぶりの赤みがかっている方がエゾバフンウニ。
ムラサキウニよりもエゾバフンウニの方が少し甘味があったように感じた。

さて、礼文島へ到着した夕方と翌早朝5時半からと2回も参加した
桃岩展望台遊歩道の花散策で見た花の写真を入れてみよう。
ただし、歩きながらサッと1枚だけ撮ってさっさと歩く団体ツアーで、
ブレ写真を量産してしまったので、レブンアツモリソウ群生地も含め、
江戸屋山道をハイキングした時の花も一緒に集めて、
何とか見られる写真を記録のために載せておこう。

レブンソウ サクラソウモドキ チシマフウロ
レブンシオガマ ノビネチドリ ハクサンチドリ
ネムロシオガマ エゾイヌナズナ マイヅルソウ
オオミミナグサ オオヤマフスマ エゾノハクサンイチゲ



上で載せた桃岩を桃岩展望台から見るとこんな風に見える。
着いた日の夕方に散策したこの時は猫岩も下の方に見えている。
翌日の早朝に散策した時は近くの桃岩も霧で全く見えなかった。


桃岩展望台遊歩道での散策では、強風が吹き荒れていて、
あれで雨に降られていたらとても傘は差せない、
雨合羽を持ってくるようにと言われたのが理解できた。
雨に降られなくて本当に良かったと安堵した。

ハルザキヤマガラシ キジムシロ ミヤマキンポウゲ
シャク オオカサモチ オオハナウド
エゾノシシウド(展開前の花序) エゾニュウ(展開前の花序) エゾノヨロイグサ?
クゲヌマラン センダイハギ スズラン



今回はレブンアツモリソウの花期に合わせて6月に訪ねたので、
夏場の7月や8月頃のような辺り一面のお花畑というのは見られなかったが、
あちこちである程度のハクサンチドリやネムロシオガマの群生は見られた。

シラゲキクバクワガタ ミヤマオダマキ クルマバツクバネソウ
イワベンケイ イワベンケイ(雄株) イワベンケイ(雌株)
イワレンゲ シロヨモギ オオブキ



ところで、礼文島では高山でもないのにどうして高山植物が咲いているのか?
それは、以下の理由によるらしい。

(1) 気温が低い。(日本最北端に近く確かに気温は低い)
(2) 霧が出るので湿度が適切。(この日も霧が出ていた)
(3) 風が強くて大きな木がない。(この日も強風が吹き荒れていた)


最後に、礼文島には信号が2ヶ所にしかないそうだ。
島の子供達が旅行や就職で他の地方へ行った時に、
信号に戸惑ってはいけないからと信号を設置した、
という話は、そういえば、小笠原・母島でも聞いた。

信号がなくても問題なく車が行き来できるということは、
押しかける観光客に負けず豊かな自然を保ってほしいものだ、
とは、押しかけた観光客の一人としての希望である。


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