奄美大島の原生林


今回の奄美大島は、個人で行くのは難しいかとツアーに入って行ってきた。
自分のHPながら、改めて、「ネタ旅紀行(こちら)」の記録を見てみると、
ツアーに入って行ったのは、2019年7月以来5年振りだ。
白馬五竜高山植物園(こちら)、白馬八方尾根(こちら)、栂池自然園(こちら)。

参加者は21人で、添乗員と現地でのガイドさんの計23人での団体行動だ。

奄美大島は、明治時代生まれの両親が新婚生活を送った島で、
兄が生まれた島でもあり、以前から一度訪ねてみたいと思っていた。
それは、父が大学卒業時に、成績の良い人から順に東京や大阪へ就職したそうだが、
父は成績が悪くて、奄美大島へ行かされた、というような話を聞いていたからだ。
しかし、世界自然遺産に登録され、観光で行くようになった今なら、
奄美大島なんて何と良い所へ行くことができたかと思えたことだろう。


ツアーの行程の順番通りではないが、先ずは、マングローブ原生林の話題から。
マングローブというのは、マングローブという名前の木がある訳ではなく、
熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う汽水域に生える植物の総称のこと。


1人乗りのカヌーがたくさん出ていたが、我々はボートで巡った。
カヌー体験も良いが、自分がカヌーを漕ぐと写真が撮れないし、
ボートで巡ると遠くまで行けて、自由に写真を撮れて良かった。


ボートの両側は、マングローブ原生林らしい風景になってきた。
興奮して、同じような写真をたくさん撮ってしまった。


海水の入り混じる(汽水域)河口付近で生育するマングローブは、
根に最大の特徴があり、通常の樹木と違い、根は地上に出ている。
木の種類によって異なるそうだが、沢山の根を生やすことによって、
倒れないように、身体を引っぱり支える役割をしているのだとか。


右側に大きな豆が見えるだろうか。メヒルギの実?


オヒルギの紅い花びらのように見えるのは萼(がく)。

大きな豆は落ちて泥に刺さって根付いたり、海流に乗って漂う。
飛んで行っては落ちて子孫を残す、ということだろうか。

さて、次は、金作原(きんさくばる)原生林を歩いた記録から。


ヒカゲヘゴ。
ヒカゲヘゴというのは、ヤシの木のような樹形をしているのに、
シダ植物の仲間で、日本では最大のシダ植物だそうで、見事だ。


ヒカゲヘゴの木は背が高くなるとともに葉は枯れ落ちて、
その後の幹には、写真のようなおもしろい葉痕が残る。
小笠原諸島の父島で見たマルハチ(こちら)を思い出した。


樹の幹に着生するシダ植物のシマオオタニワタリ。


屋久島(こちら)で初めて見たクワズイモがここにもあった。
しかし、たくさんのクワズイモが群生していた写真は次ページで載せる。


マムシグサに似ているアマミノテンナンショウ。


青い実が美しいリュウキュウルリミノキ。


・・・と、奄美大島ゆかりの名前の植物が続いたが、
これは、九州西南部〜西南諸島が生息地のアオモジ。
楊枝に使われるクロモジは知っていたが、アオモジは初めて。
樹高が20mを超える大木になることが特徴だということだ。


これは何の実だろうかと思ったら、コーヒーの木だとか。
コーヒーは暖かい地域で栽培されるのではないかと言ったら、
そうです、ここは暖かい地域の奄美大島でした・・・・・。

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