木彫りの里・井波
大牧温泉へ行く途中のバスの中から見た井波の街の風情に魅かれて、
大牧温泉からの帰りに予定を変更して井波でバスを降りた。
井波は欄間をはじめとする井波彫刻の故郷として知られている。
井波彫刻を代表する作品のある「瑞泉寺」や「井波木彫りの里」にある
精巧な細工の施された欄間の数々には圧倒される。
小さな町だが、まさに町全体が木彫りの里という感じで、
少し歩いただけでも、いろいろおもしろいものを見つけた。
バス停の丁度前の店が、名物の田舎饅頭を商う「よしむら」。
店先にあるカラクリ板がおもしろくて見とれていると、
店の中からご主人が出てきて「お茶をどうぞ」と勧めてくれた。
恐縮してお茶をいただくと、話好きのご主人はいろいろ話を始める。
話に引き込まれて聞いていると、饅頭を買わなければという気分に。
そうか、店先のあのカラクリ板にはこんなカラクリがあったのか…。
カラクリ板には「ようこそ井波ヘ」と「お茶をどうぞ!」と出たが、
「饅頭ありがとう」も加えてはどうだろうか?と思ったものだ。
井波には古い町家が多く残っている。
家々ではご主人の干支を掘り込んだ表札を出していて、
それぞれ個性的な木彫りの表札を見てまわるだけでも楽しい。
バス停の標識だってこの通り立派なものだ。
通りに掛けられていた「定」も大いに気に入った。
下のように書かれている。
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当八日町通りは参詣観光の要路にして
善男善女の「思いやり」通りなれば
1.老若男女を問わず歩行者を優先すべし
2.軒先に駕籠(自動車)馬(バイク)を
長く停むべからず
3.早駆(速度違反)は、常にすまじきこと
井波警察署
区域交通安全協会
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電話ボックスもさすが木彫りの里のもの。
(右)伝統井波彫刻品銘木工芸品と書かれたこれも
家の前にさりげなく置かれていた。
おまけ
京都の酒どころの伏見でも見られる風景だが、
新酒が出来たことを知らせる杉玉が吊されていた。
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