さて、今後行かれる人のために、ここでも高山病のことに触れておこう。 私は、2005年8月のチベットで高山を初体験した(こちら)。 5200mもの高山は初めてで心配で、事前にネットで情報収集をした。 その結果、高山病予防薬のダイアモックスを飲んでいた私は全く大丈夫だった。 夫の仕事仲間のたくさんの人が具合が悪くなり、嘔吐したりしていたのに、だ。 が、手がしびれるという副作用が出て、その点が少し不安だったので、 次の高地体験の2008年10月の玉龍雪山4506mでは薬を飲まなかった(こちら)。 私は全く大丈夫だったが、酸素入り缶から酸素を吸っている人達もかなり居た。 そして、3回目の高地体験の今年2月の南米・ペルーのクスコは3399mなので、 全然心配をしていなくて、もちろん、薬は飲まなかった。 ところが、頭がクラクラッとしてきて高山病の症状が出た(こちら)。 思うに、初めて参加した団体ツアーで、強行スケジュールの上に、 前日は夜中の帰着で早朝出発という睡眠不足(3時間睡眠)のせいと思われた。 そこで、4回目高地体験の今回もやはり団体ツアーであるということで、 体調によっては具合が悪くなるという経験から、今回は薬を飲んだ。 最高高度で3552mだが4時間のハイキングでかなり歩くことを考慮した。 それに、具合が悪くなると楽しめないからということも考えた。 ツアー仲間の中にやはり具合が悪くなった人が何人か居たようで、 この程度の高度でもやはり油断は大敵だ。 |
大勢の観光客がぞろ歩く中を重い荷物を背負って登る人が居た。 高山病予防には、心臓や肺に負担がかからないよう、アルコール禁止、食事は控えめに、 大声で話さない、走らない、重い荷物を持たない、などなどの注意が必要だが、 酸素の薄い高地で暮らしている人々はこんな重い荷物も運べるのだ。 どんな環境にも適応できるように慣れることができる人間の体も素晴らしい。 |