八ヶ峰のオオイワカガミ


美山に1泊して、1日目は芦生の森散策、2日目は八ヶ峰へ登った。
順番が逆になるが、オオイワカガミの話題を先に書いてみよう。

美山かやぶきの里(こちら)は、以前にも訪ねたことがあるので、
今回は車ですぐ側を通っただけで、集落の中へは立ち寄らなかった。
近くの「河鹿荘」に泊まって、京都府と福井県の境にある八ヶ峰に登った。
案内役の友人夫妻と誘ってもらった友人夫妻と我々夫婦の6人で泊まった。


花の見頃には早過ぎるとの意見もあったが、5月にしては暑い日々が続いていて、
次第に、むしろ花期を過ぎているのではないかとの心配の方が強くなっていった。
山道に入り登り始めてしばらくすると、すでに枯れていると思われる花が続いた。
そこで、花の写真を撮れないのでは、せめて群生の様子だけでも撮っておこう…と。


咲いている花があると、おぉーっ、咲いている!と興奮して撮った。
オオイワカガミの葉は、実にツヤツヤとしていて、光り輝いていた。


こんな所にクリンソウが咲いている!とこれも喜んで撮った。
土が水で濡れている程度のわずかな水の流れに沿って、
行儀良く一列に並んだ格好でクリンソウが咲いていた。

オオイワカガミについては、標高が高くなるにつれ、
次々と咲いている花をたくさん見ることができた。


同じピンク色でも、濃い色から薄い色まで実にいろいろな色で咲いていた。


あ、白い花もある!と、興奮して撮った。
が、後からこれらは白い花ではないと知った。


これこそが、白い花だった!!


少し引いて、これだけ堪能できたら満足だ。


うつむいて咲いている花を下から覗いてみました。


これだけ引くと花は小さくてよく見えないが、こんな風に、
山道の両側の斜面には葉がびっしりと群生していた。

ではもう少し、オオイワカガミのいろいろな表情を楽しみましょう。


さて、山へ登ったので、山登りの様子も入れなければ。


左は、「知見雨量観測局」のアンテナ設備。
右は、関西電力の送電線の鉄塔。


鉄塔の下からの眺め。
小浜湾から若狭湾方向に広がる山並み。

この日は朝方にわずかな霧雨があったものの、
山では雨にも降られず、曇り空で暑くもなく、
快適な山登りだったが、遠くの視界は程々だった。


八ヶ峰山頂。二等三角点。標高800.12m。

「八ヶ峰」という名前の由来は、諸説あるようだが、
丹波、丹後、山城、近江、若狭、越前、加賀、能登の8ヶ国を山頂から望めるから、とか。

頂上からは、日本海や丹波の山々、比良山系、若狭の山々が見えているそうだが、
その景色を眺めながら、宿で作ってもらった豪華弁当?を食べた。

ところで、
ブナ林はこの日の主役ではなかったために、三角点の写真の側に、
縦長写真のついでにと載せただけの新緑のブナの木だが、
そういえば、美山での新緑は街中の木々の新緑より遅れていて、
まだ淡い緑がどんなに美しかったか!
と書くことで、主役ではなくついでに載せたことの許しを請おう。


芦生の森へ続く



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