千畳敷カールを散策



写真で見てきたこの風景が目の前に広がっている!
天気も良くて、きれいな千畳敷カールを見られた。


日本で一番高い場所(標高2612m)に建つ「ホテル千畳敷」に2泊した。
雨に降られても良いよう、晴れの場合と雨の場合の2通りの計画を立てて、
きれいな千畳敷カールが見られるようにと余裕を見て、2泊もしたのだ。

そのホテルの予約が大変だった。
客室16室の内、トイレのある特別室は2室のみ。
半年前から予約可能で、お正月1月1日の朝8時から予約を試した。
大阪の友人は電話をかけ、夫はホテルのホームページから試した。
結局は、友人がかけた電話の方が早くて、特別室2部屋を確保できた。

あぁ、それなのに、友人ご夫妻は行けなくなり7月に入ってからキャンセルした。
友人ご夫妻も我々夫婦もみんな楽しみにしていたのに、残念だった。


中央アルプスの表玄関、JR飯田線・駒ヶ根駅から路線バスに乗り、
ロープウェイに乗り換えて、標高2612mの千畳敷カールへ。


標高2612mの日本最高所駅「千畳敷」を記念に撮った。
ロープウェイ山頂駅に併設して、ホテル千畳敷があるので、
ロープウェイを降りると、そこは、ホテルのロビーであり、
そこは、一般の人もお茶を飲み食事もできるカフェがあり、
そして、そこには、美しい千畳敷カールが広がっている。


朝7時半に家を出て、新幹線と中央本線と飯田線を乗り継いで、
午後3時過ぎにチェックイン後すぐに千畳敷カールの散策に出た。
今回の旅行の3日間、天気予報では「曇りと雨」となっていて、
晴れは望めなくて、決して楽天的になれない天気予報だった。

このカールは2万年前の氷河時代の遺跡で、
上部の岩肌が氷で削られ、氷河によって運ばれ、
下方で土手状の地形となったもの、との説明。


高山植物の写真はたくさん撮ったので、後で載せるが、
午後の遅い時間で、逆光で、カールをきれいに撮れない。
しかも、すぐに下から雲が湧いてきたりする。

そこで、多分駄目だろうなぁと思いつつ、夫に提案(お願い)した。
この時刻に逆光ということは、朝はきれいに見えるはずだから、
明日の駒ヶ岳登山の前に、もう一度千畳敷カールを散策したい、と。

やはり駄目だった。
翌日は午後から雨の予報だから、駒ヶ岳へは朝から登って、
早く下りてこないと雨に降られて大変なことになる、と。

意見の一致を見ないまま、翌日になった。


その翌日、2日目の朝、6時前に館内放送の声で目が覚めた。
実は、館内放送ではなく、ロープウェイ客に向けての放送だが、
「ホテル千畳敷」は、ロープウェイ山頂駅に併設してあるので、
ロープウェイ客への案内放送が、部屋まで聞こえてしまうのだ。

目が覚めてみると、障子の外が太陽が出ているように明るい。
急いで障子を開けて見て、うゎー!!と歓喜の声を上げた。
太陽が出ていて、宝剣岳がくっきりはっきりときれいに見えている!
特別室の部屋の窓からは、このように宝剣岳が目の前に見えるのだ。

あわてて身支度して、7時の朝食までに帰ってこられるよう、
カールがきれいに見える剣ヶ池まで行って撮ったのが最初の2枚の写真。
晴れるなんて思ってなかったのに、天は私に味方をしてくれた。

この朝ロープウェイで下から上がってきたホテルの従業員の人が言われるには、
今朝は下では雨だったのに、上がってきたら晴れていたから驚いた、
普通は下が晴れていても山では雨のことが多いのに今朝は反対だ、と。

駒ヶ岳へ登った日の、夫が言っていた午後から雨との予報も外れた。
いえ、予報が外れたとも言えず、確かに雨は降った。でもそれは、
ホテルへ帰ってからと夜の間に降っただけで、何ら被害はなかった。
結局、3日間雨にも降られず、やはり、天は私に味方をしてくれたのだ。


大急ぎで身支度してホテルから出た所で、
南アルプス方面には眼下に雲海が見えた。


もう一度、最初の2枚の写真を見て比べてほしいのですが、
山のこととて見ている間にこんな風に雲が出ては消えていく。


剣ヶ池には宝剣岳も映っていたが、写真を撮った場所では
高さが足りず、頂上はきれいに映り込まなかった。

7時からの朝食を終えて登った「木曾駒ヶ岳」は次ページに譲るとして、
千畳敷カールで見た高山植物のいろいろを、次に載せてみよう。

先ずは、ミヤマクロユリ。

「♪黒百合は 恋の花 ・・♪」と歌われたロマンティックな花だが、
雑巾を絞ったような匂いがする、とは昔、知人から聞かされていた。

次は、チングルマ。

花が終わって果穂になっているのも。

次は、やはりコイワカガミだろうか。

京都の「八ヶ峰のオオイワカガミ」で載せている(こちら
オオイワカガミに比べて、花の数が少なく、小ぶりだった。

次は、よく似ていて見分けが難しいが、合っているだろうか?
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンバイ
シナノキンバイ

黄色の花を、もう3つ入れてみよう。
キバナノコマノツメ
ウサギギク
ミヤマアキノキリンソウ

次には、白い花を。
ゴゼンタチバナ
ハクサンイチゲ
ウメバチソウ

イワツメクサ
カラマツソウ
モミジカラマツ

マイヅルソウ
エゾシオガマ
ムカゴトラノオ

もう少し、花の写真を残しておこう。
ヨツバシオガマ
ミヤマリンドウ
チシマギキョウ

花の終わったショウジョウバカマ
咲き残っていたコバイケイソウ
花の終わりか始まりか?

ミヤマアシボソスゲ
ショウジョウスゲ
???

最後は樹木の花を。
ウラジロナナカマド。

オオヒョウタンボク。

ヤマブキショウマ。

ハイマツ。

花の写真をたくさん入れ過ぎたので、お花畑の写真で一息入れて、



最後は、たくさんの虫に好かれる花の姿で終わりましょう。

「Mizuの部屋」も、虫にまで好かれる部屋になりたい・・。




木曽駒ヶ岳登山へ続く



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