篠山と恐竜化石発掘現場



「人と自然の博物館」(こちら)に展示されている恐竜化石のことはこちらで書いたが、
あれは第一次発掘調査で見つかったものである。
2008年2月現在は第二次発掘調査が行われており、
連日雪が降った悪天候の後の快晴の日に発掘現場を見に行った。
ボランティアの人を含めた大勢の人が発掘作業をしていて、
しばらく悪天候で作業ができなかったとか、寒い中での作業は厳しく、
こんな暖かい快晴の日は珍しいと言っていた。


丹波市で見つかったので「丹波竜」と名付けられた恐竜の化石は、
保存状態が良く、恐竜一体分の化石が見つかる可能性があるとか。
この化石はティタノサウルス類の仲間と思われる草食恐竜だそうで、
1億4000万年から1億2000万年前の地層から見つかったとか。
今後、現実にもし恐竜一体分の化石が出てきたら、
最初にこの化石を見つけた村上茂氏の興奮は頂点に達するだろう。

実は、長年化石の調査をしていたのは足立洌氏だそうで、
旧友の村上氏を誘って出かけた所で、村上氏が最初に発見したとか。
この日この発掘現場で偶然に村上茂氏に会って話を聞けた私も、
発掘の行方を期待を持って見守りたいものだ。

「最初は白いものが見えていたが抜けず、周りを掘って行ったら
スポッと抜けた」と臨場感あふれるお話をして下さった村上氏からは、
化石は、周囲の石とは材質が違う膜のような物で覆われているので
見分けることができる、という貴重なお話も聞かせてもらった。


さて、この発掘現場の側の田んぼでは稲作アートと銘打って、
いろいろな色の稲穂で恐竜の姿を浮き上がらせていたらしい。
稲が刈り取られた後は、稲架けで恐竜の姿を形作っていた。
刈り取られた稲穂で形作った恐竜のアイディアがおもしろい。

以前にも篠山のことはこちらで書いたので、今回はその他のことを。


篠山市立歴史美術館。
篠山に伝わる武具、漆器、絵画などを展示している。
この建物は、木造建築の裁判所としては明治時代に建てられた
日本最古の篠山裁判所を外観及び旧法廷を従来の姿で残し、
その他を美術館として使えるように改装したもの。


“丹波篠山といえばイノシシ”
あちこちに牡丹鍋を食べられる店や、
イノシシ肉そのものを売る店などがたくさん目に付いた。


“丹波篠山といえば黒大豆”
「特産館ささやま」の駐車場が広くて無料なのが良い。
そこの駐車場に「丹波黒大豆発祥の地」の石碑があった。
黒い石をそのまま置いただけのようにも見えるが、
黒大豆のヘタの部分まで細かく描写されている。

丹波篠山といえば、その他にも丹波栗や丹波マツタケなど
季節毎においしい物がいっぱいで、訪ね甲斐があるが、
今後は、“丹波篠山といえば丹波竜”を加えることになりそうだ。


戻る   目次へ