サイパンへ家族旅行



孫の中学受験が終わった今年は、家族でサイパン島へ行った。
息子一家4人と我々夫婦2人の計6人での家族旅行は、これまで、
ハワイへ行くはずが沖縄へ行くことになった顛末を書き(こちら)、
ハワイ行きがグアム行きになった経緯を書いてきた(こちら)。

今年こそハワイへ行けるかと思いきや、キラウエア火山の噴火で取り止め。
我々はハワイへは何度か行ったことがあり、キラウエア火山へも行った(こちら)。
息子一家も行って、孫が気に入ったのでもう一度行きたいとのことだったのだが、
結局、沖縄、グアム、サイパンへ行くことになってしまった。
それはそれで、いろいろな所へ行き、いろいろな体験をして、良かった。

今年は、サイパン行きまでに20号の台風が発生し、8月だけで8個もの台風が発生した。
しかし、行きも帰りも滞在中も何ら台風の影響を受けることもなく、幸運だった。
といっても、南国のこととて、激しく雨が降るスコールは日常茶飯事で、
ポツポツと雨粒が落ちると、大急ぎで屋根の下に入ることにも慣れた。
南国のスコールは、すぐに上がるので、黒い雲が出てきて雨が降りそうでも、
雨が降ると困るなぁと心配することはない。すぐに上がるので何ら影響はない。

さて、サイパンというのはリゾート地になっていて、孫たちは海とプールが目的で、
サイパンへ着いてから5日間連日で海とプールで遊び、海とプールを堪能していた。
しかし、サイパンと言えばやはり、ここから始めなければならないだろうと思う。


バンザイクリフとは、太平洋戦争中にアメリカ軍の激しい戦闘で
追い詰められた日本兵や民間人が海に身を投じた断崖である。
「天皇陛下、万歳」、「大日本帝国、万歳」などと叫びながら、
両腕を上げて身を投じたことから、こう呼ばれるようになったとか。


写真は、上から順に、海へ向かって左から右へと撮ったもの。
美しい紺碧の海を見下ろす高さ約80mの断崖絶壁である。


天皇皇后両陛下は、戦没者慰霊のため、サイパンをご訪問され、
ここバンザイクリフで慰霊されて、その折に詠まれた御製。
「あまたなる命の失せし崖の下 海深くして青く澄みたり」。
平和記念公園として整備され、慰霊碑や多数の供養塔がある。


バンザイクリフから後ろを見ると、スーサイドクリフが見える。
天皇皇后両陛下は、スーサイドクリフへも行かれて慰霊された。


スーサイドクリフの頂上からはバンザイクリフが見える。
多数の日本兵や民間人がここからも投身して自決した。
スーサイド(Suicide)とは、英語で「自殺」の意味。


高さの実感がないが、割れ目の所からは目が眩む。
崖下のジャングルには多くの遺骨が眠っているとか。


後ろにそびえ立っているのが、スーサイドクリフ。
手前は、戦車の一部などが放置されている戦跡。


このように、周辺には戦車や砲台や砲弾の残骸などが放置されている。


「ラスト・コマンド・ポスト」と呼ばれる旧日本軍最後の司令部跡。
入口の穴から中へ入ると、砲撃を受けた状態の旧日本軍の基地の跡。


重い話題から入ったので、少し気持ちを切りかえよう。
岬と岬の間の入江にある石灰石でできた小さな無人島。
バードアイランドと言って、多くの海鳥の生息地である。
写真を撮った対岸のここからでも鳥の姿が見えたそうだが、
私は目が悪くて、残念ながら見えなかった。


美しい景色を眺め、家族の記念写真を撮った場所。
海の色がきれいで、思わず車を停めて写真を撮った。
サイパン滞在中の5日間をレンタカーしていた。


ちなみに、これがレンタカーした車。
かなり大きな車で、6人がゆったり乗れた。


突然ですが、やってきたイモリで遊ぶ孫娘。
動物や虫などが好きで、何でも手に取って触る。
みんなで「かわいいー」と言ったが、かわいいんだか。


サイパン中、どこでも植わっているヤシの木。
大きな木にはたくさんの実が生っていて、
木の下には、落ちたヤシの実が転がっている。
この写真では6つ落ちているのが見えている。


同じヤシでも、これはマニラヤシだろうか。
小さな果実が赤く色づいている。


びっくりする程大きな豆。 「モダマ」だろうか。
ジャックと豆の木で有名な世界最大のマメか。
落ちていた茶色の豆は、ブーメランのようだった。

さて、海とプールの写真は次ページで入れることにして、
夜になったので、サイパンの星を見ながら休みましょう。

現地で、「サイパン星空観察ツアー 銀河旅行の夕べ」に参加した。
ツアーといっても、我々家族6人だけなので、気楽だった。
現地に住む日本人のガイドの人に車で送迎してもらえて、
最近では久しく見たことのない天の川やさそり座を見た。
また、ガイドさんが持っている望遠鏡でも見せてもらえて、
火星の斑点、土星の輪、木星の四つの衛星など、
説明を受けながら見ることができて、感激だった。

星空にはそんなに興味のない4歳の孫が眠りそうになるのを、
皆で賑やかして起こしておいたら、望遠鏡で見せてもらう時には
皆の真似をして、「見えた!見えた!」と喜んでいた。
本当に見えたのかどうかは??


ガイドさんが家族の記念写真を撮って下さった頃には雲が出てきたが、
雲の間から見えるあんなに遠い所の木星がくっきり写っているのに、
手前の人物もはっきり見えるので、顔が分からないようにぼかした。


サイパンの海とプールと花へ続く




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