洛南さくら散策
以前、紅葉の季節に「洛北もみじ探訪(こちら)」を、
桜の季節に「洛中さくら行脚(こちら)」を書いたので、
洛北、洛中の次は、「洛南さくら散策」を書いてみる。
京都では、昨年(2018年)9月の台風21号の影響で桜の木も大きな被害を受けたようだ。
以前載せた背割堤(こちら)では、全体の9割に当たる227本が倒れたり折れたりしたが、
23本を撤去して、幹や枝の手入れをして219本の桜の木が今年も花を咲かせたそうだ。
同じく、醍醐寺・三宝院にある、あの「太閤しだれ桜」も大変な被害を受けていた。
豊臣秀吉が「醍醐の花見」と言われる花見の宴を楽しんだあの「太閤しだれ桜」だ。
これがあの立派な「太閤しだれ桜」かと目を疑うボリュームの少なさだ。
しかし、あの台風の被害に耐えて今年もよく咲いたと喜ぶべきだろうか。
豊かな枝ぶりを右側から撮れば、今まで通りの姿に見えるかもしれないが、
あえて左側から撮ると、枝の少ないボリュームの無さが目立っている。
太い幹も折れたそうで、これがその切り口だろうか。
しかし、こうして見ると、美しさには安心できる。
最初から「太閤しだれ桜」が出たところで、三宝院の庭園の写真も入れておこう。
豊臣秀吉が醍醐の花見をするために自ら設計して作らせた庭園と言われている。
菊と桐の4つの大きな紋が施された三宝院の唐門。
朝廷からの使者を迎える時にだけ門を開いたとか。
さて、醍醐寺には、実にたくさんの桜の大木があり、
三宝院、霊宝館、伽藍で咲いていた桜は見事だった。
降り注ぐ雨のようで、美しい。
桜を添えて五重塔。
金堂。
桜に隠れる仁王門。
写真には、人が入らないよう人が途切れるのを待ったりするが、
これは、どんなにたくさんの人が居たかをあえて伝えるために、
何も考えずに撮ると、どこでもこんな感じで混み合っていた。
台風で倒れて残った幹から枝を伸ばして花が咲いている。
これこそ、台風にもめげない逞しい命の輝きだ。
昨年(2018年)9月の台風21号で、杉や松など約3800本が倒れて、
スギやマツなどの林がなくなったそうで、切り株ばかりが目立っていた。
さて、次は東寺へ行ってみた。
東寺については、以前、「東寺の東司」(こちら)で書いたが、
トイレの話題だけで、ここで桜の話題で華やかになってもらいましょう。
東寺の五重塔も桜と競演している。
競演といえば、競演している写真を続けてみた。
しかし、やはり東寺は、東寺五重塔でしょう。
外のお堀に居るのは、まさかあのサギでは…。
東寺を守っているのでしょうか。でも、
高齢者の皆さん、詐欺にはご注意を。
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